忙しいお母さんほど、ぼーっとする3分を

先日、フリースペース「ゆくる」さんで、親子抹茶ワークショップを開催してきました。

参加してくれたのは、学校とは違う場所で日々を過ごしているお子さんと、そのお母さんたち。

依頼をいただいたとき、主催者の方からこんな言葉をもらいました。

「子どもたちに成功体験を味わわせたい。お母さんたちには、親子でゆっくり過ごせる時間を持ってほしい」

その言葉を胸に、親御さんが少しでも癒しの時間を、そして感謝できる時間を持てるようにしました。


🍵 「できた」は、小さいほどいい

抹茶と聞くと、身構えてしまう方も多いですよね。作法、正座、静かにしていなきゃいけない雰囲気。

でも今回は、そういうのは全部置いておきました。

茶筅の持ち方だけ軽くお伝えして、あとは自由に。泡が立たなくてもいい。こぼれてもいい。「できた!」の瞬間を、一緒に喜べたらそれでよかったんです。

はじめて抹茶に触れる子も多くて、最初はちょっと緊張した顔。でも一口飲んだ瞬間、

「おいしい!」「苦くないじゃん!」

という声があちこちから。おかわりする子もいて、その顔を見た時、ああ来てよかったなあと思いました。


🌱 一杯のお茶に、たくさんの手が関わっている

お茶ができるまでの話も、少ししました。

太陽をたっぷり浴びて育った茶葉。覆いをかけて、丁寧に手摘みされて。石臼でゆっくり挽いても、1時間でたった40gしかできないこと。

その40gが、今日みんなが飲んだ一杯になっていること。

農家さんの手間と、自然の恵みがあってこそのお茶。「この一杯、ありがたいねぇ」って、子どもたちにも感じてもらえたら嬉しいな

そして、この時間一緒に過ごせることに、毎日頑張っている自分に感謝を感じようとお話ししました。


🍰 カシジェーのシフォンケーキも

お茶と一緒に、カシジェー(泡盛の醪粕)を使ったアップルバナナのシフォンケーキも焼いて持っていきました。

独特な発酵の香りに、みなさん最初は「なにこれ、不思議な匂い」という顔。でも一口食べると「おいしい!」に変わって。沖縄の発酵文化を、ちょっとだけお届けできた気がします。


🌿 一番心に残ったのは、お母さんの表情

一番印象に残っているのは、お茶を飲みながらぼーっとしていたお母さんの姿です。

終わったあとに感想を聞いたら、こう言ってくれました。

「こんなにゆったりお茶を飲むこと、なかったです」

すごく嬉しそうな顔でした。

いつも頭の中は子どものこと、家のこと、仕事のことでいっぱい。ゆっくりする間なんてない毎日。

そんな中で、ただお茶を飲んでぼーっとするだけの時間が、あんなに表情を変えるんだなと思いました。

主催者の方が伝えてくれた「親子でゆっくり過ごせる時間を」という願いは、子どもたちの「できた!」だけじゃなく、お母さんたちの「ほっとした」という顔にもちゃんと届いていたのかもしれません。


☕ 3分の余白から

余白って、特別なことじゃないと思っています。

お茶を一杯点てる時間は、たった3分。ぼーっとする。香りをかぐ。あたたかい茶碗を両手で包む。それだけのことで、頭の中のごちゃごちゃがすっと落ち着いていく。

忙しいお母さんにこそ、そんな3分を持ってほしいなと思っています。

今日、あなたはどんな3分を過ごしましたか?

お茶会やワークショップの開催はメルマガからご案内いたします。

メルマガ登録はこちら

やましろるみ