先日、フリースペース「ゆくる」さんで、親子抹茶ワークショップを開催してきました。
参加してくれたのは、学校とは違う場所で日々を過ごしているお子さんと、そのお母さんたち。
依頼をいただいたとき、主催者の方からこんな言葉をもらいました。
「子どもたちに成功体験を味わわせたい。お母さんたちには、親子でゆっくり過ごせる時間を持ってほしい」
その言葉を胸に、親御さんが少しでも癒しの時間を、そして感謝できる時間を持てるようにしました。

🍵 「できた」は、小さいほどいい
抹茶と聞くと、身構えてしまう方も多いですよね。作法、正座、静かにしていなきゃいけない雰囲気。
でも今回は、そういうのは全部置いておきました。
茶筅の持ち方だけ軽くお伝えして、あとは自由に。泡が立たなくてもいい。こぼれてもいい。「できた!」の瞬間を、一緒に喜べたらそれでよかったんです。
はじめて抹茶に触れる子も多くて、最初はちょっと緊張した顔。でも一口飲んだ瞬間、
「おいしい!」「苦くないじゃん!」
という声があちこちから。おかわりする子もいて、その顔を見た時、ああ来てよかったなあと思いました。

🌱 一杯のお茶に、たくさんの手が関わっている
お茶ができるまでの話も、少ししました。
太陽をたっぷり浴びて育った茶葉。覆いをかけて、丁寧に手摘みされて。石臼でゆっくり挽いても、1時間でたった40gしかできないこと。
その40gが、今日みんなが飲んだ一杯になっていること。
農家さんの手間と、自然の恵みがあってこそのお茶。「この一杯、ありがたいねぇ」って、子どもたちにも感じてもらえたら嬉しいな
そして、この時間一緒に過ごせることに、毎日頑張っている自分に感謝を感じようとお話ししました。

🍰 カシジェーのシフォンケーキも
お茶と一緒に、カシジェー(泡盛の醪粕)を使ったアップルバナナのシフォンケーキも焼いて持っていきました。
独特な発酵の香りに、みなさん最初は「なにこれ、不思議な匂い」という顔。でも一口食べると「おいしい!」に変わって。沖縄の発酵文化を、ちょっとだけお届けできた気がします。

🌿 一番心に残ったのは、お母さんの表情
一番印象に残っているのは、お茶を飲みながらぼーっとしていたお母さんの姿です。
終わったあとに感想を聞いたら、こう言ってくれました。
「こんなにゆったりお茶を飲むこと、なかったです」
すごく嬉しそうな顔でした。

いつも頭の中は子どものこと、家のこと、仕事のことでいっぱい。ゆっくりする間なんてない毎日。
そんな中で、ただお茶を飲んでぼーっとするだけの時間が、あんなに表情を変えるんだなと思いました。
主催者の方が伝えてくれた「親子でゆっくり過ごせる時間を」という願いは、子どもたちの「できた!」だけじゃなく、お母さんたちの「ほっとした」という顔にもちゃんと届いていたのかもしれません。

☕ 3分の余白から
余白って、特別なことじゃないと思っています。
お茶を一杯点てる時間は、たった3分。ぼーっとする。香りをかぐ。あたたかい茶碗を両手で包む。それだけのことで、頭の中のごちゃごちゃがすっと落ち着いていく。
忙しいお母さんにこそ、そんな3分を持ってほしいなと思っています。
今日、あなたはどんな3分を過ごしましたか?

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やましろるみ
