Reborn sweetsに込めた想い ~弟が教えてくれた「そのままの価値」~
「Reborn sweets」というコンセプトについて、今日は少し個人的なお話をさせていただこうと思います。
このコンセプトが生まれた背景には、私の弟の存在、そしてカシジェーとの出会いがあります。
弟のこと
私には2つ下の弟がいます。彼は障害者で、現在40代ですが、知能は3歳から6歳くらいです。
子供の頃から、親に言われ続けた言葉がありました。
「迷惑をかけてはいけない」
それを聞いたとき、幼い私は「私の存在は迷惑なのだ」と心のどこかで思い込んでしまいました。
ひどい親だと思われるかもしれません。
でも当時、私たちの家族は近所から「近寄るな、付き合うな」と言われていたそうです。
今でも時折、警察に通報されることがあります。
親なりに、心に深い傷を負っていたのだと思います。
弟は人に危害を加えることはありません。
ただ、独り言の声が大きく、ぴょんぴょん跳ねたりします。
知らない人から見たら怖いと感じるのも、仕方がないことかもしれません。
両親は頭を下げ、謝り続ける人生でした。
なぜ親が私たちに「迷惑をかけるな」と言ったのか、今なら少し分かる気がします。

弟の存在を否定していた私
小学生の頃、心ない言葉を投げかけられたこともありました。
「お前の弟、馬鹿だよな」
そんな言葉を何度も聞くうちに、私は弟の存在そのものを「ダメなもの」と捉えるようになっていました。
弟は厄介な存在で、かわいそうな人だと、心のどこかで思っていたのです。
「人に迷惑をかけてはいけない」
その思いは心にこびりつき、本音を人に言うことはありませんでした。
言ってはいけない、我慢するのが普通。そう思いながら生きてきました。
そんな環境で育ったからでしょうか。私自身も人を褒めることをあまりしない大人になっていました。

赤ちゃんが教えてくれたこと
状況が変わったのは、自分の子供が生まれてからでした。
赤ちゃんは何もできません。でも、本当にいとおしい存在でした。
存在自体に価値がある。
自分の子供を抱きながら、初めてそう思えるようになりました。
弟の価値
弟は今でも3歳児程度の知能です。分かることもあれば、分からないこともあります。
でも、彼には価値がある。
人の手はかかります。でも、もしかしたら彼は何かのギフトなのかもしれない。
最近はそう思えるようになってきました。
カシジェーとの出会い
そんな中で出会ったのが、カシジェー(泡盛の酒粕)でした。
カシジェーのほとんどが廃棄されていると聞いたとき、何かお菓子に活かせないかと思いました。
そのときに浮かんだのが「Reborn sweets」というコンセプトです。

Reborn sweetsの本当の意味
「Reborn sweets」は、私が作った言葉です。
Rebornは「生まれ変わる」ではなく、
「元の自分に戻る」という意味で使っています。
そして、リボン(ribbon)にも掛けています。
結び直す、縁を結ぶ、唯一無二。そんな想いを込めた言葉です。
一番大事なのは、捨てられる素材を「何か特別なものに変える」わけではないということ。
そのままの価値を認めてあげることなのです。
気づいたこと
私も頑張って、何か特別な人間にならなければと思っていました。
でも、そうじゃなくてもいい。
そのままの私でも、誰かにとって価値がある。元の自分に戻っていいんだ。
リボーン(Reborn)は、元の自分に戻ること。
無理に変わろうとしなくていい。リボン(ribbon)を結び直すように、ただ自分との縁を結び直すだけでいい。
弟も、カシジェーも、そして私も。
結局、そのままでいいんです。
特別にならなくても、変わらなくても、そのままで価値がある。
それが、私なりの「Reborn sweets」なのです。

お読みいただきありがとうございました
やましろるみ

