― 私とReborn Sweetsの物語 ―捨てられるものに、なぜか心が惹かれる理由

捨てられるものに、なぜか心が惹かれる理由

― 私とReborn Sweetsの物語 ―

私は、特別な才能のあるタイプではありませんでした。

どんなに頑張っても、学業やスポーツで目立つ成績を収めることもなかったし、
外見も…とりわけかわいいわけでもない。

何かで一番になった記憶もなく、
親から
「かわいいね」
「よく頑張ったね」
と抱きしめられた記憶もあまりありません。

いつも誰かと比べられて

「〇〇ちゃんのほうがすごいね」
「全国にはもっと上がいるよ」

そうやって“まだまだ”と言われ続けた、あの頃。

私は「取り柄のない子」だと思い込んで
自信をないまま大人になってしまいました。

でもね

カシジェー(泡盛の酒粕)と出会って気づいたんです

私はいつも、“捨てられてしまうもの”に心惹かれているって

規格外で売り物にならない野菜や果物たち。
酒粕やおから、バガスのように、見向きもされず、処分されていく素材たち。

誰からも見つけてもらえなかったものたちに、私はどうしようもなく惹かれてしまう。

それって、もしかすると——

 

私自身が、Reborn Sweetsを作ることで
救われていたのかもしれない。

 

どこかで

「あなたはそこにいていいんだよ」って言ってもらいたかった私。

「そのままで、十分すてきだよ」って、受け入れてもらいたかった私。

Reborn Sweetsは、そんな私が自分自身に贈るメッセージでもあるんです。

役目を終えたと思われていた素材が
新しいおやつとして生まれ変わり
人の笑顔やぬくもりを生む存在になる。

それはまるで

「どんなものにも、どんな人にも、生まれ変わる力がある」

そんな奇跡のようなストーリー。

だから私は、今日もまた、捨てられるはずだった素材たちと向き合って、
やさしく、やさしく、おやつを作ります。

Reborn Sweetsは、

“生きることにOKを出すおやつ”

そして私自身が「ありのままでいい」と思えるようになる
ささやかな魔法のような存在です。

ここまでお読み頂きありがとうございます♡

お茶とおやつ作家
やましろるみ

ーReborn Sweetsのはじまりーカシジェーとの出会い